あの日の笑顔は、今も私の宝物です。

今日は、公園へ行きました。

本当は、写真を撮りたかっただけでした。

何年ぶりだろう。

少し古くなった景色や、新しくできたお店を眺めながら歩いていると、ある場所で足が止まりました。

そこは、娘の成人式の写真を撮った場所でした。

あの日は、とても寒い日でした。

朝から家族みんなで出かけて、主人は運転手役。

どこの家庭でもあるような、慌ただしい成人式の一日です。

その中で撮れた一枚があります。

主人が、心から笑っている写真。

今、遺影に使っている写真です。

あんなに自然で、やさしい笑顔だったんだなと、改めて思います。

主人は、2020年2月17日。

すい臓がんで旅立ちました。

亡くなるまでの数か月は、本当にあっという間で、気持ちが追いつく暇もありませんでした。

その後は、葬儀や手続き、子どもたちのこと、仕事。

泣く時間もないくらい、毎日を必死に過ごしていました。

今日、その公園に立ったら、

「あの時、この場所でこんな写真を撮ったね。」

そんな記憶が、一気によみがえってきました。

しばらく忘れていた涙が、自然とこぼれました。

でも、不思議です。

泣いたあとに見上げた空は、少し明るく見えました。

悲しいだけではなく、

大切な時間だったことを、改めて思い出せたからかもしれません。

人は、大切な人がいなくなってから、

「あの時、もっとこうしていればよかった。」

そう思うことがあります。

私も、その一人です。

でも、今日思ったのは、

後悔だけではなく、笑顔もちゃんと残っているということ。

写真は、そのことを教えてくれました。

あの日の笑顔は、写真の中だけではなく、今も私の心の中に残っています。

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